Vampire

ヴァンパイア

生物の血を糧として生きる、不死に限りなく近いアンデッド。

ヴァンパイアの画像

概要

生物の血を糧として生きる、不死に限りなく近いアンデッド。

世界に一体だけ存在する真祖「吸血鬼王」を頂点とし、その力の一部を受け継いだ上位個体、さらにその下に属する通常個体によって、独自の階級社会を形成している。

通常のヴァンパイアは太陽光を浴びると、照らされた部位から徐々に砂へと変化していく。この間も驚異的な再生能力は働き続けるが、太陽光による損傷が再生を上回るため、やがて全身が崩壊して消滅する。

真祖は太陽光を浴びても消滅しないが、重度の火傷などの損傷を受ける。

生態

基本的には夜間を中心に活動し、日の出前には陽光を遮断できる住処へ戻る。

男女の個体が存在し、性行為を行うこともできるが、生殖によって子孫を残す能力はない。

新たなヴァンパイアを生み出せるのは、真祖または真祖の力の一部を強く受け継いだ上位個体に限られる。

生きている者へ自らの血を一滴でも飲ませることで、対象をヴァンパイアへと変化させる。

下位個体にはこの能力がないため、仲間を増やしたい場合は、対象となる者を上位個体または真祖のもとへ連れていかなければならない。

連れてこられた者が眷属として認められなかった場合、その場で餌として処分されることもある。

主食は人族を含む生物の血だが、肉や野菜などの一般的な食事も口にできる。

長い時間をかけて一般食へ身体を慣らし、血を飲まない生活を目指す個体も存在する。

ヴァンパイアは、若く健康で、心身の状態が良好な者の血を特に好む。

感情豊かで穏やかな性格の者ほど血の味が良いとされ、食生活も味に影響する。

肉に偏った食生活を送る者の血は味が濃く、飲んだ後に喉が渇きやすい。

一方、野菜だけを食べている者の血は味気なく、薄いと感じられる。

肉と野菜を適度に摂取し、水分や塩分の均衡が取れた者の血は、ヴァンパイアにとって格別な味となる。

精神状態や生活習慣が、なぜ血の味へ影響を与えるのかは解明されていない。

ただし、一部のモンスター研究者は、体内の分泌物や血液成分の変化が関係しているのではないかと考えている。

見た目

蒼白い肌、赤い瞳、発達した鋭い犬歯を持つ。

外見は人族と非常によく似ており、瞳や犬歯を隠せば、見た目だけで正体を見破ることは難しい。

上位個体には、長い年月を生きた貴族のような佇まいや、高価な衣服を好む者も多い。

ただし、服装や髪の色などは個体によって異なる。

特徴

ヴァンパイアは老化せず、通常の傷で死ぬこともほとんどない。

切り傷程度であれば瞬時に塞がり、四肢を切断されても、わずかな時間で失った部位を再生する。

壁や天井を地面と同じように歩くなど、重力を無視した行動も可能である。

下位個体でもネズミへ変身でき、危機に陥ると小さな身体を利用して逃走を図る。

変身は高度な能力であるため、上位個体になるほど変身できる生物が増え、蝙蝠、蛇、ネズミなど、複数の姿を使い分けられるようになる。

魅了の瞳

魅了は常に発動しているわけではなく、ヴァンパイア自身の意思で発動と解除を切り替えられる。

その瞳に魅入られた者は、ヴァンパイアへ恋心や強い愛情を抱き、正常な判断力を失うことがある。

自ら進んで血を差し出す者、ヴァンパイアのために獲物を連れてくる者、犯罪に手を染める者など、その影響の現れ方はさまざまである。

一方で、魅了されながらも、愛する相手を罪人や追われる身にしたくないと願い、自分の血だけを分け与える者もいる。

時には、魅了する側だったヴァンパイアが本当に愛した相手の心を魅了で縛ることを嫌い、あえて力を使わずに関係を築こうとする個体も存在する。

討伐方法

通常のヴァンパイアを確実に討伐するには、首を切り落としたうえで遺体へ油をかけ、完全に焼却する必要がある。

または、火属性魔法によって動かなくなるまで全身を焼き続ける方法も有効である。

聖属性魔法や回復魔法を使用すると、ヴァンパイアへ直接ダメージを与えられる。

これらの力によって受けた傷は瞬時に再生できず、回復には非常に長い時間を要する。

一般に知られている十字架、ニンニク、鏡、心臓への杭などは通用しない。

これらは、実際にヴァンパイアと対峙したことのない一般人や、アンデッドとの戦闘経験を持たない冒険者の間で広まった噂話にすぎない。

ドロップ品

ヴァンパイアの遺灰、ヴァンパイアの魔石、ヴィアラ。

ヴァンパイアの遺灰は完全に焼却されたヴァンパイアの肉体から残る灰。

ヴァンパイアに対しては、同族を討伐した者の存在を示す警告として機能する。

また、遺灰には下級アンデッドが本能的に恐れる性質があり、少量をロケットや護符へ封入して身につけることで、スケルトン、フュー・フォウ、ゾンビなどを遠ざけることができる。

希少なアンデッド除けの素材として、高価で取引されている。

ヴァンパイアの魔石はヴァンパイアの体内から極めて稀に採取される魔石。

市場へ出回ることはほとんどなく、発見された場合は主にオークションで取引される。

加工して装飾品へ組み込むと、毒、麻痺、眠りなどの状態異常を軽減し、品質の高いものでは完全に無効化する効果を持つ。

武器や防具へ埋め込んだ場合には、相手の生命力や魔力を吸収するエナジードレインやマナドレインなどの非常に強力な効果を付加できる。

こうした効果を持つ装備は素材となる魔石が極めて希少であるため、商人や商人ギルドでも容易には入手できない。

ヴィアラはヴァンパイア自身の肉体から得られるものではなく、討伐個体が身につけていた所持金や、住処に蓄えていた財産。

長命な個体や、人族社会へ紛れ込んでいた上位個体ほど、多額のヴィアラや希少品を所有している可能性が高い。

関連リンク